ゴールデンウィークも過ぎ去って、季節が夏に向けて加速していきますね。
夏の前に必ずやってくる梅雨は「ジメジメ&暑い」で一番苦手な時期です…
とはいえ、梅雨は梅の実がなるタイミング。
丁寧な暮らしに憧れる身としては、今年こそは「梅しごと」にチャレンジしたいと思っています。
梅干し、梅シロップ、梅酒、どれにしようか全部やってしまおうか。
楽しみです!!
日本伝統の加工食品には夢と希望が詰まってると思うのは大げさでしょうか…(笑)
味噌は作ったことがあるのですが、半年以上待って自分の仕込んだものが、ちゃんと味噌になっていたのを見た時は感動しました。
加工といえば…
印刷物への「加工」とは
印刷物に対する「後加工」と聞いて、どんなものが思い浮かびますか?
自分自身ふわっとした部分もあったので調べてみたのですが、
「印刷した用紙に対して行われるすべての加工」という説明が出てきました。
紙の断裁はもちろん、PP加工、ラミネート加工、折り加工、抜き加工、エンボス加工、箔押し加工、製本加工などなど…
挙げていくとキリがないぐらい、印刷した用紙に対してできる加工はたくさんありますし、その技術は日々進化しています。
先日、勉強も兼ねて、販促物の展示会に訪れたのですが、見たことのない印刷物が盛りだくさん。
売りプラでも取り扱ってみたいな~と思いながら見て回りました。
コチラは印刷・加工というよりも「製造」という印象ですが、立体POPという販促物です。
インパクト大!
写真もたくさん撮らせていただきました。
「断裁」加工を深堀り
一般的に馴染みがあるようでない、加工の代表「断裁」。
別名「化粧」とも呼ぶのですが、その名の通り、印刷物をキレイに整える加工とも言えます。
断裁をしないと製品とは呼べない半端物になってしまうので、お客様に「断裁しますか?」と確認することはありません。
なので、聞いたことがないという方も多いかもしれません。
印刷は大きめの紙に印刷をするので、その四方を切ってサイズを整えるんですね。
そのガイドとして、印刷用データには「トンボ」と呼ばれる目印をつけます。
点線の箇所が断裁をするラインです。
印刷物だけではなく、紙屋さんも納品する前に、真っ白な紙を顧客の指定サイズにするために断裁します。
紙屋さんに注文してみよう
電話で用紙の注文をする時は、こんな言葉が聞こえてきます。
「コート、キク、タテメ、キューサンハン、ハンサイ、シホウゲショウ」
二郎系のラーメン屋さんで飛び交う、ラーメンの注文に聞こえますが、漢字にしてから訳すと以下のようになります。
「コート、菊、縦目、93.5kg、半裁、四方化粧」
=菊判規格のコート紙で、縦目のもの、斤量93.5kgの全判サイズのコート紙を、
半分に切ってから四方を断裁して、キレイに整えた紙をください。
縦目・・・紙には縦横の繊維の方向があり、縦を指定
菊判・・・主にAサイズ(A4、A3など)のものを印刷する時に使用する用紙
斤量・・・紙の厚さを表す値で、kgで表すが、重ければ重いほど厚い紙になる
コート紙・・・一般的にポスターなどに使用される、ツヤツヤした用紙
半裁・・・全判サイズの用紙を半分に切ったサイズ
私も初めて電話で注文する時は「この暗号がちゃんと言えるだろうかと」と緊張しました…
急いでいなければ電話ではなく、メールやFAXで頼めば正確な注文ができます!
「断裁」サウンドにハマってください!
印刷業に携わったことがないと、なかなか聴ける機会はないと思いますが、断裁機で紙を切った時の音はちょっとクセになります!
「ティーウッ」というような、擬音で表現するのはなかなか難しい音がするのですが、つい聴いてしまいます。
良い動画がありましたのでこの感覚をおすそ分けします!!
(※引用 浜田紙業株式会社様 YouTube公式チャンネル https://www.youtube.com/@hamadashigyo)
コチラを見ていただくと分かるかと思うのですが、大きな断裁機なのに糸のような細さを切り出すこともできちゃうんです。
とはいえ、簡単なことではないので職人技ですね。
まとめ
今回、加工の中でも意外と取り上げられることのない「断裁」に焦点を合わせてみましたが、
仕上がりだけではなく、加工の工程を見ると楽しめる要素がたくさんあることに気付かされます。
加工にはまだまだ数えきれないほどの種類があり、加工の技術も日々進歩しています。
展示会に行くとそういう新しい技術に触れることができ、感動することもしばしば。
もし加工に興味を持っていただき、
「凝った名刺を作りたい」
「調べてみたら面白い加工方法があったから試してみたい」
というように、何か思い立つことがありましたら、ぜひお気軽にご相談ください。
売りプラで前例がないものでも全力で対応いたします!
ではまた次回ということで、よろしくお願いします!