消費者の購買行動を見ると、目的買いよりも衝動買いのほうが多く、店頭に来る消費者のうち、購入銘柄をあらかじめ決めている人は約3割といわれています。
そのような消費者の行動パターンを考えると、売り場における広告・宣伝は非常に大きな効果を持つ可能性があり、消費者の最終意思決定を促すPOPは、実に重要な販促手段といえます。
出展:(財)流通経済研究所
スーパーマーケットの場合
コンビニエンスストアの場合
出展:「店舗における消費者購買行動実態調査」日本POP広告協会
紙面の上部1/2すくなくとも1/3は一番伝えたい「コト」のスペースにつかってください。大きすぎる…と制作者が感覚的に思うくらいが、通り過ぎる人の「目に留まる」大きさです。優先順位下位の「コト」は、ストーリー的に連結できれば理想的です。商品名と価格も含め、一番伝えたい「コト」を邪魔しないレイアウトを心がけてください。
様々な色でにぎやかした結果、POPが商品と関係なく無秩序な主張をしはじめています。文章も読みづらそうな印象を与えるので、大切なメッセージもなかなか伝わりません。「売れるPOP」というより、単なるアイキャッチに近い雰囲気です。扱う商品のイメージを壊さない範囲での配色を心がけましょう。
アイキャッチPOPとは、プライスカード等に「今だけ」や「数量限定」などを貼り付ける事でお客様の購買意識を高めるサイズ的には小さいけど販売促進に繋げる重要なPOPなんですよ。
商品名から書いてしまう
色を多用し過ぎる
どういう人に読んでほしいのか? その人に何を伝えたいのか? その人に何をしてほしいのか? これを意識するとお客様の心をグッと引きつけます!
いつも注文するメニューとは別にもう1 品追加したいと思ってもらいたいですよね。
いつもとは違うものを選びたいと思わせる情報を伝える事が重要です。
商品の
アピールだけで
売れちゃうんです!
購入することでどんな体験が得られるか?
この商品にはどんな希少価値があるのか?
この商品は何が新しいのか?
どこで、誰が、いつ、どのように、どのような目的で…作ったのか?
商品にまつわる特別な数字(特別価格や限定数量など)はあるか?
なぜあなたはこの商品をオススメしたいのか?
この商品がマーケットでヒットしているのは何故か?
例えば、
粗目のパン粉で揚げることによるサクサクの食感 これは、何を使っているか?という素材の良さを伝えています。
とんかつ一筋40年の職人が作る柔らかとんかつ これは、職人さんの実績で良さを伝えています。
最初はトンカツを約145℃の低温の油で15分。その後、高温の油で一気に二度揚げ。
だから衣はサクサク、中はジューシーなとんかつの出来上がり。
これは、調理法の良さを伝えています。
味覚系表現
食感系表現
情報系表現
どうしても人の目線は、文字列の中に数字がある場合そちらに注目してしまう傾向があります。
金額や日時など、何か重要な情報がそこにあると経験的に捉えるので、数字を入れる事で惹きつけることが出来ます。
「毎日使うならコレ」「コスパ最高!」など 店員コメント風の提案
「○○農場特産」「信頼の○○製法」「国産初」など 商品ストーリー
「○○テレビで紹介」「○○ランキング上位」など タイムリーな話題
「暑い夏を乗り切る」「もうすぐクリスマス」など 季節イベント絡み
「本日のみ特別価格」「朝イチ特価!」など 限定セール
POPを作る際は、お客様視点で作ることが一番大事です。お店視点のPOPはどうしても自分のお店の売上を上げたい、という気持ちが前面に出がち…。しかし、お客様は”どんなものがオススメなのか”を純粋に知りたい。そこですれ違いが生まれるのです。
お客様が入店してすぐに知りたいこと、求めていること、をPOPに表現していきましょう。
視 点 | お店視点のPOP | お客様視点のPOP |
---|---|---|
POPへ望むこと | 売上を1品でも増やしたい! この商品をゴリ押ししたい!! キャンペーンを押したい! |
なにかキャンペーンとかサービスとかあるのかな、具体的に内容はどんな内容なんだろう… |
せっかちにPOPを作ると、「具体的に何が」より「お得」を前面に出しがちです。何を打ち出しているのか分からないPOPにならないように気をつけましょう。
POPのキャンペーンでは、「なにが」「どのくらい」を表現しましょう。期限が区切られているものであれば限定感をだすために「いつ」「どこで」も明示しましょう。
店内で、お客様の目に飛び込むメニューやPOPには、商品名と価格だけではなく”商品の魅力”も伝えることができるコミュニケーションの場です。品質へのこだわり、製法、素材など惜しみなく出していきましょう。
デザインが1つあれば、様々な媒体へ応用もできます。
卓上三角POP
テーブルテントPOP
型抜きPOP
売りプラならお好きな形状も大丈夫です。
お好みの形状をご相談ください。
※動画を再生するにはvideoタグをサポートしたブラウザが必要です。
お客様は、心の中で思っていてもなかなか口に出せないこともあります。イレギュラーな情報などをお店側からPOPに提示すれば、注文もされやすくなります。
型抜きPOP
商品画像を切り抜いた飛び出しPOPは、リアル感が増し、インパクトが強いので、お客様の目に真っ先に飛び込みます。
手書きPOPのほうが、好印象を持つお客様もいます
売りプラでは、「手書きフォント」「筆文字フォント」を多数取り揃えています。職人の手作りの感触がメニューやPOPからも伝わる味わい深い表現が可能です。