急なハイペースで気温がグングン上がり、夏はもう目前です!
くれぐれも水分と塩分の補給を忘れずに!
夏はイベントまっさかり。
夏休みやお盆など、暑い中でもお出かけする人が増えてきます。
イベント会場のキッチンカー、お祭りの出店、海の家のような、期間限定のお店をやられている方や、もちろん既存の飲食店も。
このチャンスを逃さず、お客様をどんどん呼び込みましょう!
年々暑さに弱くなってきていますが、実は夏は結構好きな季節です。
日が長いので何となく1日が長いような。
上の写真はちょっとした自然のある街に遊びにいった時のものです。
川ではラフティングをしている人たちがいて涼しげでした。
(写真の右上の辺りに写っています!笑)
夏を満喫してるなーと羨ましくなりました!
せっかく春夏秋冬がある日本に住んでいるので、四季折々の楽しみを見つけて過ごしていきたいですね。
四季折々。
折々折々…
わかりやすいけど奥が深い、今回は「折り加工」のお話です!
あなたのそばに折り加工!
折り加工はその名の通り、「紙を折る加工」です。
新聞、二つ折りチラシ、パンフレット、雑誌の折り込みページも、全て折り加工されたものです。
折り加工をする機会が多いのはやはり「飲食店メニュー」なので、飲食店に行った時は、無意識のうちに折り加工されたものを手にしていることでしょう。
新聞を取っている方は、毎日、折り加工された新聞を開いて読んでいるということになります。
紙を折るだけであれば誰でもできることですが、ピシッとした折り方ができるのがプロによる折り加工。
折り加工をすればただの1枚の紙が色々なものに変身します!
どんな折り方があるの?
折り加工には様々なものがありますが、代表的なものをご紹介していきます。
1枚の印刷物を真ん中で二つに折り、4ページにする折り方です。
パンフレットでは、二つ折りした印刷物を重ねただけの仕様のものもよくありますね。
1枚の印刷物を2か所で折り、6ページにする折り方です。
中に巻き込む折り方は「巻き三つ折り(片観音折り)」、その逆に折ると、上から見た時に「Z」の形になるため「Z折り」と呼ばれます。
1枚の印刷物を3か所で折り、8ページにする、四つ折りの一種です。
観音開きのような開き方になるため、「観音折り(両観音折り)」と呼ばれます。
※四つ折りには他に、直角四つ折り、外四つ折り、巻き四つ折り、巻き巻き四つ折りなどがあります。
1枚の印刷物を扇子のようにジグザグに折る折り方です。 「ジャバラ(蛇腹)」はその名の通り、ヘビの腹部に似ているから名付けられたものですが、紙に限らず使われる表現なので、イメージも湧きやすいのではないでしょうか。
※折り加工がされたメニューに関しては、売りプラのメニューページでも紹介しています!⇒コチラ
どうやって折ってるの?
折り紙という商品が存在するぐらいなので、紙を折ったことがない人はいないと思います。
手で折るのであれば、紙の角を揃えてから、真ん中を一気に二つ折りにしたり、折り紙の作り方を参考に色々な方向から折ってみたり。
折り加工となると、数量もそれなりになりますし、何よりキレイな仕上がりにするためにはただ単に折るだけではなかなか上手くいきません。
チラシや旅行代理店のパンフレットのように、薄手の紙のものに関しては「紙折り機」という機械を使用します。
小型のものもたくさんありますが、ここでは、大型の機械での作業風景を見ていただけたらと思います。
(※引用:ウィザップ新卒採用様 YouTube公式チャンネル https://www.youtube.com/@user-sv9my7xm8i)
手作業では実現できないスピードと、キレイな仕上がりです!
この動画では、二つ折りをしてから更に二つ折りをすることで、四つ折りの仕上がりになっています。
折られて出てきた印刷物は、手作業で回収しないといけないので、全自動というわけではありませんが、この機械があるのとないのでは、大違いですね。
ただ1点、注意しなければいけないのは、この機械を使って折るためには条件があることです。
・用紙が薄いこと
・特殊な加工がされていないこと
・ロット数が大きいこと
対応できるのはあくまで薄い印刷物のみです。
光沢加工がされていたり、用紙が厚かったりするとこの機械では折ることはできません。
こういった機械を使う場合、「○○○枚までは一定料金」という料金設定がされています。
例えば、1枚だけ折る場合も、500枚折る場合も加工料金は一緒になります。
なので、それなりのロット数がないとかなり割高になってしまうため、小ロットで紙折り機を使うことはありません。
二つ折りや三つ折りなど、折り加工をするメニューの場合、必ずといっていいほど以下のような印刷物になります。
①厚紙使用(+PP加工)
②印刷物をパウチ加工
なので、折り加工をするメニューを作成する際、紙折り機は使えません。
その時に必要になるのが「スジ押し加工」です!
あらかじめ折りたい場所に圧をかけて、ピシッとスジを入れておきます。
そのスジがガイドラインになり、まっすぐキレイに折ることができるんです。
スジを入れた後、そのまま自動で折ってくれる機械もありますが、スジが入っていれば手でも簡単にキレイに折ることができるため、小ロットであれば「スジ入れ~手折り」という工程になることがほとんどです!
折り加工と用紙の「流れ目」の深い関係性
あくまで印刷関連の仕事をする人が意識する部分にはなるのですが、
用紙には「流れ目」と呼ばれる繊維が流れる方向を示す呼び方があります。
紙は主に木材を原材料とした、繊維の集合体です。
なので、必ず目が存在しています!
タテ目とヨコ目の2パターンあり、違いとしては
タテ目=用紙の長辺と平行に繊維が流れている
ヨコ目=用紙の長辺と垂直に繊維が流れている
というだけの話なのですが、折り加工をする場合、流れ目を必ず意識する必要があります。
以下をご確認ください。
(左)流れ目と同じ方向に折った場合、(右)流れ目に対して垂直に折った場合
右の「流れ目に対して、垂直に折った場合」は折れ目がガビガビしているのですが、おわかりいただけますでしょうか?
流れ目と折り目の方向を一致させないと折り目の仕上がりに違いが出てしまうんです。
薄い紙であればそこまで目立たないのですが、それなりに厚い紙を使う場合は要注意!
補足として、折らない印刷物(ポスターやペラのチラシなど)を作る時も、流れ目を意識すると良いです。
長辺と垂直に目が流れていると、お辞儀をしたように流れ目に沿って倒れやすくなってしまうので、長辺と目の流れが平行になるようにしてあげると良い仕上がりになります。
ポスターは貼ってしまえば影響ありませんが、チラシをラックに立てて置いた時、お辞儀をしていたら見た目が悪いですよね…
豆知識として、規格サイズの印刷物を作るのであれば、「奇数サイズはタテ目、偶数サイズはヨコ目」というセオリーがあります。
使う用紙の流れ目で迷った時はこのセオリーを思い出すようにしています!
まとめ
このように、「紙を折る」という簡単に思える加工も、実は色々考えないといけないことがあります。
とはいっても、あくまでこれは印刷と加工の手配をするこちら側の話…
ご発注の際には何も意識せず、
「二つ折りのメニューが作りたい!」
と、お問合せください。
折り加工がされた印刷物を見た時、今回の内容を少しだけでも思い出していただけたら嬉しいです!
二つ折りに限らず、こんなメニューが作りたい、こんな冊子が作りたいなど、ご要望があればどんなことでもお気軽にお問合せください!
「蛇腹折りで20ページのメニュー」というのもアイディアとしては面白いかもしれません。
何を食べるか決めるのに時間がかかってしまいそうですが…笑
ではまた次回ということで、よろしくお願いします!