
ここ数年、多くの飲食店でデジタルメニュー化が加速し、人件費削減やオペレーションの効率化が進んでいますよね。
そんな中「紙のメニューはもう時代遅れなんじゃないか」と思っている方も多いかもしれません。
ですが、あえて紙のメニューを続けている、または戻しているお店も少なくありません。
紙だからこそ、紙ならではの魅力や効果がちゃんとあるんです。
今回は紙メニューだからこそできる表現や、お店にとってもメリットがあることをお話したいと思います。
目次
- 01 紙メニューの魅力って?
01-1 視認性の高さ
01-2 お店の雰囲気作り、世界観が表現できる
01-3 スタッフとのコミュニケーションが生まれやすい - 02 紙とデジタルのパワータッグ
- 03 まとめ
紙メニューの魅力って?
視認性の高さ
紙メニューの一番いいところは「メニューの全体が見える」ということです。
見開いた時に、パッと商品が目に入ってくるのでわかりやすくなります。
タブレットメニューの場合、画面サイズが小さいため1つのカテゴリでも何ページにも分かれていたりするので、
探しにくいという声をよく耳にします。
また頼みたい商品がどのカテゴリに入っているのかがわからないこともあり、選ぶのに時間がかかることも。
簡単に探せて写真も大きく掲載されていると、お客様も選びやすく注文までの時間短縮にもなるので、
お店にとっても大きなメリットがあります。
お店の雰囲気作り、世界観が表現できる
ほとんどのタブレットメニューはデザイン性より見やすさが重視され、
商品画像と金額が整然と並んでいるものが多くなります。
(※フリーレイアウトでデザインができるものもあります)
そのため、お店のコンセプトや雰囲気、こだわっていることなどを伝えるのが難しい面があります。
紙メニューは情報を伝えるだけでなく、お店の雰囲気に合わせた紙やデザイン、加工ができるので
ブランディングの1つとして大きな役割を果たします。
「こういうお店だからメニューにもこだわってるよね」というのは私自身もよく思うのですが、
メニューはそれだけお店の印象を左右するものでもあります!
スタッフとのコミュニケーションが生まれやすい
初めて来店されたお客様はお店のおすすめを知りたいと思うもの。
メニューを持ってきてくれたとき、または注文時に「おすすめは何ですか?」というご質問や、
こちらから「本日は○○が入荷していておすすめです」といった一言がコミュニケーションとなり、
単価アップやリピート率を上げる効果に繋がります。
「お店のファン=スタッフのファン」と密接な繋がりがありますが、
そのきっかけを作るのも紙メニューのメリットのひとつです。
紙とデジタルのパワータッグ
紙メニューのメリットについていくつかお伝えしてきましたが、決してデジタルがよくないということではありません。
デジタルにも当然良さがあり、メリットもあります。
ですが、これだけデジタルが普及してもまだまだ「使いづらい」と感じるお客様は多くいらっしゃいます。
売りプラでは様々な飲食店様とお話しをさせていただきますが、導入コストなどを考えず理想で言えば
「選ぶのは紙、頼むのはタブレットがいい」というご意見が多数です。
タブレットメニューは1卓に1つというのが多いですが、複数人でご来店された場合どうしても全員が注文するまでに時間がかかってしまいます。
紙メニューは大きなテーブルには2冊・3冊と置けるのでみんなで選びやすく、注文も早く済ませることが可能になります。
紙メニューとタブレットメニューを併用することが出来れば、選ぶのは紙メニュー、注文時はタブレットから、
という合わせ技でお店にとってもお客様にとってもいいこと尽くしです。
また、インバウンド対応などは紙の場合多言語を載せるとゴチャゴチャして見づらく、文字も小さくなってしまいますが、
タブレットは言語切り替えで済みますので、海外のお客様もストレスなく注文ができます。
このように客層・立地に合わせて使用するメニューを選んだり組み合わせることで、お客様に快適に過ごしていただくことができ、
お店の印象もアップ、ファンが増えていくというサイクルが生まれます。
まとめ
私個人はアナログ人間なので、読書も紙をめくって読みたいタイプ。
メニューも紙で見たい派なので、紙はいいな~と思いながら記事を書いていました。
ですが、もちろんお店によって合う合わないがありますし、全てにおいて紙メニューがいいとは思いません。
お店の事情もありますし、どっちがよくてどっちがダメというお話しではないです。
ただすべてを効率化の観点で考えてしまうと、ちょっとした機会損失になっている可能性もあるので、
デジタル全盛期の今、あえて紙というアナログの良さもお伝えしてみました。
よかったらコチラの記事もご覧ください★
紙選びについて書いた【「紙」と言ってもあり過ぎて…】はコチラ
ではまた次回ですっ!