
とうとう東京も梅雨入りしましたね…
私は暑いのも苦手なのですが、とにかく湿気が苦手です。
みなさまも体調には充分にお気をつけください!
今回は飲食店のメニュー作成についてお話ししようと思います。
メニューは、ただ商品を並べただけの一覧表ではありません。
「お客様の手に一番長く触れる」ため、注文率を高め、単価を上げ、リピーターを生むための重要な販促ツールとして、
非常に大切で接客として重要なポイントになります。
ここでは、視認性・心理導線・紙とデジタルの違いなど、
注文率アップのために押さえておきたいポイントや、改善例をご紹介します。
目次
- 01 メニューは「視認性」が命!
01-1 見やすいメニューの共通項
01-2 売りプラ的、デザインのポイント
- 02 メニュー写真の質は「味」まで伝える!
02-1 プロの撮影、画像補正でしっかり伝える
02-2 料理写真の活用ポイント
- 03 メニューは人間の心理を意識した“目線誘導”を取り入れる
03-1 メニューでの活用 - 04 紙メニューとデジタルメニューの違い
- 05 メニューは戦略的に作成する
05-1 選ばせるメニューとは
- 06 まとめ|メニューこそ「一番身近な営業ツール」
メニューは「視認性」が命!
どれだけ料理が美味しくても、どんなにコスパが良くても、
見つけてもらえなければ注文にはつながりません。
写真のない、文字だけのメニューも多くありますが、やはり文字情報だけだだと視認性が弱く、
お店のおススメやこだわりなども伝わりづらく、注文に繋がらないということもあります。
Before
こちらは文字だけで作成されたメニュー例です。
スッキリとしてますが、お店のおススメやどんな商品なのかがわかりにくいという点があります。
After
このように、お料理の写真やひと言「こだわり」の説明があると、
「美味しそう」という感情や何が出てくるか「安心感」を与えることができます。
見やすいメニューの共通項
・情報が整理されていて迷わない
・価格と商品名が一目でわかる
・余白や罫線で“選びやすい”デザイン
つまり「視認性の高いレイアウト」が、注文率を上げるカギになります。
売りプラ的、デザインのポイント
・情報をグループ化してカテゴリごとに整理
・価格・商品名・説明文の文字サイズにメリハリ
・余白や罫線で“選びやすい”デザインに
お店側の伝えたいことと、お客様側の知りたいことがマッチしているか、
両方の視点で考え、第三者の目線でデザインをすることが重要だと考えています。
メニュー写真の質は「味」まで伝える!
文字だけのメニューより、料理写真がある方が注文率が上がるのは言うまでもありません。
しかし、写真が暗い・歪んでいる・色味が悪いなどの状態では逆効果になることも。。。
プロの撮影、画像補正でしっかり伝える
・食材の鮮度
・ボリューム感
・彩り
これらがしっかり感じられ「これ、頼んでみたい!」という気持ちを引き出す写真で、商品の魅力を伝えます。
料理写真の活用ポイント
・メイン商品は1ページに1~2点大きく掲載
・複数料理は“盛り付けイメージ”が伝わる角度で
・写真と商品名の距離を近づけ、連動性を高める
もちろんデザインとも大きな関わりがあるので、撮影の前にはラフを作成し、
お店の雰囲気とメニューのデザインがミスマッチになっていないかも気をつけます。
メニューは人間の心理を意識した“目線誘導”を取り入れる
人の目線の動きとは
・Zの字のように左上から右下へ
・中央や囲み枠に視線が集中
・写真や色に視線が引き寄せられる
このような動きをすると言われています。
この心理を応用して、写真やテキストを配置するとより効果的です。
メニューでの活用
・売りたい商品は中央または左上に配置
・限定品・おすすめは囲みやカラーで目立たせる
・セット商品やドリンクは“視線の終点”に置いて注文率UP
このような工夫を加えると注文の“後押し”につながり、売上に貢献します。
紙メニューとデジタルメニューの違い
ここ数年で、デジタルメニューの導入や切り替えを進めたお店も多くあります。
そこで今までの紙製との違いやメリット・デメリットなどを比較してみます。
紙メニューは接客の延長線上にある「おもてなし」ツールとして活用されています。
一方、デジタルメニューは、多言語対応や非接触ニーズの観点から導入が進んでいます。
どちらにも利点がありますが、最近は両方を併用するハイブリッドタイプも増えてきています。
「常連さんには紙メニュー、外国人客にはデジタルメニュー」といった分け方、
「選択は紙メニュー、注文はデジタルメニュー」という分け方をしているお店もありますので
お店に合わせて導入方法を考えていくのがおすすめです。
メニューは戦略的に作成する
プロのデザイナーが手がけるメニューは、ただの「紙」や「画面」ではありません。
売上目標・導線設計・単価戦略・顧客の視点などを踏まえて、「選ばせる」という視点も含んでいます。
選ばせるメニューとは
・利益率の高い商品を目立たせる
・注文数を増やしたい料理を“つい頼んでしまう位置”に置く
・イメージアップしたい料理にストーリーを添える
こういった工夫をすることでお店にとってメリットの高いメニューが作成されます。
ですが一方で「お店都合」に見えてしまうと、お客様は違和感を覚えます。
お店にとって利益があり、お客様にも喜んでもらえるメニュー作りはとても難しいですが、
常に意識して作成することを大切にしています。
また、お客様からメニューの質問が多く、オペレーションがうまく回らないというご相談もお聞きします。
これ、実はお店都合で作成されたメニューに多いんです。
お店の方は仕組みを知っているので情報を省いてしまいがちですが、初めてご来店された方には伝わりません。
情報量は増えてしまいますが、必要な説明はきちんと入れてスッキリとまとまったデザインにすることが必要です。
売りプラはそういった情報整理もお客様と同じ視点から考え、ご提案します。
まとめ|メニューこそ「一番身近な営業ツール」
今回はメニューのデザインについて色々とお伝えしました。
紙でもデジタルでも、伝える内容と順番、写真や文字の見せ方次第で、印象は大きく変化しますし、
レイアウトひとつ、デザインひとつで、お客様の満足度も、売上も変わります。
「料理は自信があるのに、注文が伸びない…」
そんなお悩みがありましたら、メニューの見直しから始めてみるのもいいかもしれません。
ぜひ一度、売りプラにご相談ください。
ではまた次回ですっ!