先日友人がカレー屋をオープンしたのですが、
ここ数ヶ月は休みの日に店舗作りを手伝いに行っていました。
内装など全て自分でやるということで、壁に漆喰を塗ったり、
ドアなどにペンキを塗ったり、窓枠をヤスリで削ったり。
その間にもお皿やカトラリーの準備、水道工事、空調、看板、キッチン周りの設備、
細かい備品の選択などなど、同時進行で多くの「やること」があり、
友人は頭がパツパツになってました…。
売りプラでもこれからお店をオープンするというご相談をいただきますが、
お店を作るって本当に大変だと身をもって体験した数ヶ月でした。
スケジュールを組んで予定通りに進めるのもままならない状態で、
目の前にはやることが山積み、オープンまでの時間を考えると休む暇はないし、
オープンしてもしばらくは休めない。
気力体力が削がれる日々は精神的にもつらく、ゴールが見えなくなることもあります。
そんな思いをしながら作ったお店に少しでも関わらせてもらえること、
本当にありがたいな、と改めて皆様に感謝した日々でした。
目次
- 01 その「おすすめ」、理由まで伝わっていますか?
- 02 お店の人には「おすすめの理由」が見えている
- 03 「おすすめ!」の、その先にあるもの
- 04 お店の「当たり前」は、お客様の「知らないこと」かもしれません
- 05 初めて来たお客様の目線で見てみる
- 06 だから、打ち合わせではいろいろ聞きます
- 07 「おすすめ」を、お客様が選ぶ理由へ
- 08 まとめ
その「おすすめ」、理由まで伝わっていますか?
飲食店のメニューを見ていると、
「おすすめ」
「店長イチオシ」
「人気No.1」
といった言葉をよく目にします。
私たちがメニューを制作する時にも、こうしたアイコンやマークを使うことがあります。
目に留まりやすくなりますし、どの商品を選んでほしいのかを伝えるためにも有効です。
でも、最近ふと思ったことがあります。
「おすすめなのは分かった。でも、どうしておすすめなんだろう?」
初めて来店されたお客様には、その理由までは伝わっていないことも多いんじゃないだろうか??
お店の人には「おすすめの理由」が見えている
お店の方にとって、その商品がおすすめなのには理由があります。
・毎朝仕入れている新鮮な魚を使っている
・何時間もかけて仕込んでいる
・創業当時から変わらない味
・常連のお客様が必ず注文する人気商品
・この価格でこのボリュームを出せるのが強み
お店の方はその商品のことをよく知っています。
だから、「これはおすすめの商品」という言葉の中に、
こうした理由まで自然と含まれているのだと思います。
でも、お客様はその背景を知りません。
メニューに「おすすめ」とだけ書かれていたら、
分かるのは、「お店がおすすめしている」ということだけです。
「おすすめ!」の、その先にあるもの
例えば、
「店長おすすめ!」
だけではなく、
「毎朝市場から仕入れる鮮魚を使用」
という一言があったらどうでしょう。
「人気No.1」だけではなく、
「創業以来、多くのお客様に選ばれている定番メニュー」
と書かれていたら。
お客様の中で、「おすすめなんだ」から、
「なるほど。だからおすすめなんだ」に変わります。
もちろん、すべての商品に長い説明を付ける必要はありません。
ほんの一言でも、お客様がその商品を選ぶ理由になることがあります。
お店の「当たり前」は、お客様の「知らないこと」かもしれません
これは「おすすめ」だけの話ではありません。
「自家製」
「こだわり」
「厳選素材」
「特製」
といった言葉も同じです。
例えば「自家製ソース」。
お店では毎日時間をかけて仕込んでいるのかもしれません。
何種類もの材料を使い、何年も試行錯誤して完成した味かもしれません。
でも、「自家製ソース」としか書かれていなければ、
その背景を知らないお客様には、そこまで伝わりません。
お店にとって当たり前になっていることほど、
実はお客様にとっては「知らないこと」で「他店にない強み」なのかもしれません。
初めて来たお客様の目線で見てみる
同じお店で毎日仕事をしていると、自分のお店のことを「何も知らない人」の目線で見るのは、意外と難しいものです。
だからメニューや販促物を作る時には、一度、
「このお店のことを何も知らない人が、初めてこれを見たらどう思うだろう?」
という視点で見てみることも大切です。
・これは伝わるかな?
・この言葉だけで違いが分かるかな?
・なぜおすすめなのか分かるかな?
そう考えてみると、今まで当たり前すぎて気づかなかった、
お店の強みが見つかることがあります。
そしてこれは、言葉だけではなく写真でも同じです。
例えば、厚みのあるお肉なら断面が見えた方が魅力が伝わるかもしれないし、
ボリュームのある料理なら、その量が伝わる角度があります。
「何を見せたいのか」によって、伝わる写真も変わります。
写真については、また別のコラムで詳しくご紹介したいと思います。
だから、打ち合わせではいろいろ聞きます
売りプラの打ち合わせでも、
「これがおすすめなんですね」だけで終わらず、
「どうしてこれがおすすめなんですか?」と聞いてみます。
すると、
「実はこれね……」
と、そこから話が広がってお店のことがもっと知れることになります。
その何気ない会話の中に、商品のこだわりだったり、お店の歴史だったり、
他のお店との違いだったり、
販促物に載せたい大切なヒントが隠れていたりします。
だから私たちは、デザインを考える前の会話を大切にしています。
「おすすめ」を、お客様が選ぶ理由へ
・おすすめマークを付ける
・写真を大きくする
・目立つ色を使う
それも、伝えるための方法のひとつです。
でも、その前に、
「なぜ、この商品をおすすめしたいんだろう?」
を一度考えてみる。
そこにある理由を、お客様にも分かる言葉にしてみる。
それだけで、ただの「おすすめ」が、
「これを食べてみたい」と思う理由に変わるかもしれません。
お店の中では当たり前になっていて、まだお客様に伝えられていない魅力。
メニューや販促物を見直す時には、そんなところから探してみるのもいいかもしれません。
まとめ
今回は「理由を伝えるって大事」ということについて書いてみました。
どうしても見落としてしまったり、当たり前になっていることはありますが、
よく考えたら「それがうちの強みじゃん」ということが見えてきます。
それは伝えないともったいないし、
せっかくご来店いただいたからには、お料理もお店も好きになってもらえた方がいい!!
それには「伝える」ということも大きな役割になります。
売りプラはそれを見つけるお手伝いができるのもとても嬉しいです!
ではまた次回ですっ!!
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